essay

ポクポクのリンゴ

僕の家族の中では古くなって水分が抜けたリンゴの食感をポクポクと表現している。よくおばあちゃんの家から食べきれない程のリンゴが送られてきたのだが、食べきれないからといってそれを捨てるようなことはもちろんせず、腐らない限りは多少古くなってもリ…

無音でぴょこぴょこ

ヴィパッサナー瞑想の10日間コースに参加している時に、何日目かは忘れたけど、体長(足を閉じた状態で)4〜5cmくらいのカエルが僕の部屋にやってくるようになった。最初は驚いてすぐに追い出したんだけど、次の日もやってきたので、ま、特に悪さをするわけ…

兵役効果

韓国人の若い男子はみんながたいがいいなあと思っていたら奴ら、兵役があるんだった。ってことはつまり全員軍隊あがりだ。そう考えると韓国人とは喧嘩したくないなあ。 いや、そう考えている時点でもう気持ちで負けているのかもしれない。 気合だ、気合。 「…

ひとりっ子

台湾出身のバックパッカーに会うことは今まで何度かあったが、中国の大陸出身の個人旅行者にあうことは今まで全くなかった。メジャーな観光地でツアー旅行に参加している中国人は見たことがある。そもそも中国では個人旅行は禁止されていると思っていたが、…

ヴィパッサナー瞑想10日間コースを終えて

そもそもブッダは「ナンマイダー」と唱えると極楽浄土に行けると教えたわけではなくて、仏教を起こしたのはブッダの死後彼の教えを世界に広めようとした人たちなんですね。時が経つにつれその解釈に違いがあらわれ、様々な宗派が生まれて現在に至ると。そう…

ヴィパッサナー瞑想

デリーでヴィパッサナー瞑想の10日間コースに参加することにした。昔ドーバーあたりで誰かが話題にしてたあれだ。京都にあるとかで。 日本ヴィパッサナー協会ホームページ(http://www.jp.dhamma.org/)より、 ヴィパッサナーとは、ものごとをありのままに見…

人生は実験中(2)

先日の日記(http://d.hatena.ne.jp/tyuzo/20070328#p1)をid:q130s氏に自身の日記(http://d.hatena.ne.jp/q130s/20070401#p1)で取り上げてもらった。記事にコメントをつけようかと思ったけど、ここはブログ時代のコミュニケーション方法でいこう。トラッ…

無宗教者向けの祈り方

私は無宗教なので祈り方を知りません。というと、 手のひらと手のひらを合わせて指先に意識を集中すると脈が感じられる。それを感じて生きていることに感謝しなさい。それが祈りです。 と教えてくれた人がいるそうだ。これなら無宗教でも祈れる、いつでもど…

漢字の数

漢字はアルファベットと違ってその一字だけで意味をあらわす。つまりそれ一字で英単語一語と同じ役割をする。だからたくさんの文字が必要なのだ。英語にはいくつの単語がある? 2千? 3千? 1万? そう考えると何千、何万という漢字があることは不思議ではな…

人生は実験中

「俺の人生は実験中だ。」とデリーの宿の部屋の壁に日本語で落書きしてあった。誰かが書き残していったものだろう。「実験中」とはどういうことだろう。「実験」の結果は何に反映されるのだろうか。自分の子供にか? それとも遺伝子の記憶によって我々の子孫…

火葬場 Incredible !ndia (2)

ガートづたいにガンガー沿いを歩いていると火葬場があわられた。何体かの遺体が薪で焼かれている最中で、一体の遺体がガンガーの水に浸されている最中で、一体の遺体が薪に積まれている最中だった。積まれている最中の遺体には親族と思われる人が集まってい…

ナマステー

インドの公用語のひとつであるヒンディー語で「こんにちは」を「ナマステー」という。バラナシで通りすがりのインド人にすれ違いざまに、「ナマステー」と同じイントネーションで、両手を胸の前で合わせて軽く頭を下げるジェスチャーつきで、「ナマハゲー」…

ノー・プロブレム! インクレディブル・インディア!

インドに来て最初の2週間、何故かインドに来たという実感がわかなかった。ボンベイは大都会で人の多さに辟易としてしまったし、ゴアではロシア人に囲まれていたし、ハンピはグレート・ジンバブエ遺跡を思わせるような場所だった。チャイを飲んでも、カレーを…

Bombay Bazar

そういえば、チキンカツ丼がおいしい、代官山、OKURAの地下のカフェ「BOMBAY BAZAR」*1ですが、なんで「BOMBAY BAZAR」って名前をつけたんだろう。帰ったらきいてみよう。写真はゴアでみかけたサイン。 *1:http://www.hrm.co.jp/eat/bombay/eat_top.html

インドだけどロシア

気付けばそこにはロシア人9人。日本人1人。つまりオレ。彼らがロシア語しか話さなくなってからだいぶ時間がたつが、不思議とそこにいることが苦ではない。全く意味のわからないロシア語の響きは耳に優しく、彼らの表情は皆おだやかだ。そこに座っている彼は…

ニンジャ・シューズ

水曜のフリーマーケットのためにアンジュナ・ビーチに行った。某地球の歩き方には 毎週水曜に行われるフリーマーケットは規模も大きく、よく知られている。かつてのヒッピーたちが始めたマーケットで、現在は長期滞在者が不要になった服や時計などを売ってい…

チュラムがまわってきて

同じ宿のイタリア人のマルチェーロに誘われて宿の近くのバーに行った。そこにはロシア人の男女7〜8人と韓国人の女の子1人がいて、そのロシア人の1人と昨日マルチェーロが仲良くなったとかなんないとかで、そのテーブルに加わることになった。ロシア語がテー…

エチオピア日記 Life goes on in Ethiopia (5)

シャワーはないが水浴び用の水は用意できるというのを確認したうえで宿を決め金を払ったのに水はないという。話が違うじゃないか、金返せともめていると、シャワーが浴びられる場所があると一人の少年のあとをついていかされた。少年はどんどん人里離れた方…

エチオピア日記 Life goes on in Ethiopia (4)

バスでカイアファールへ。途中「バーン」とすごい音をたててタイヤがパンクした。バスを降りて見てみると、右後輪のタイヤがゴムの焦げ臭い臭いともに煙を発している。これもいつものことなのか、乗員・乗客ともたいして驚いた様子はない。乗員がややまごつ…

エチオピア日記 Life goes on in Ethiopia (3)

トラックの荷台にゆられヤベロからコンソへ。荷台は荷物と人でてんこ盛り。途中でずた袋に入れられたハチミツがもれ「ぎゃーっ」とちょっとしたさわぎになった。最初は「ぎゃーっ、ぎゃー」騒いでいたのがしばらくして騒ぎの質が変わり、ざわざわとしたざわ…

エチオピア日記 Life goes on in Ethiopia (2)

店先に肉をぶら下げ、奥にテーブルとイスが並んでいる、肉屋兼レストランといった感じの店に昼食を食べに入った。店主らしき男に「何が食べられる?」ときくと「ミートだ」という答えが返ってきた。いくつか選択肢を与えて欲しかったが、まあいっかと思い「…

エチオピア日記 Life goes on in Ethiopia (1)

カフェ・マキアートといえば、コーヒーに少量のミルクを落とした飲み物である。手元の伊日辞典を引いてみると、macchiareという動詞は「染みをつける、よごす、(コーヒーや紅茶に少量の)ミルクを落とす(またはその逆)」という説明がなされている。元々は…

2007年の抱負とか

みなさま、明けましておめでとうございます。僕はここケニアのナイロビで2007年の年明けを迎えました。 2006年の抱負は確か『沈没しないで色々なものをちゃんと見る』といったものだったと思います。後半はだいぶペースが落ちたし、だいぶ予算もなくなってき…

とある旅人がプラムを買うはなし

とある国のとある街、とある果物屋の前をとある旅人が通りかかりました。旅人は店に積んであったプラムを眺めていました。この国のレストランで注文できる料理にはほとんど野菜が含まれていなかったので、旅人は野菜か果物を食べたいと思っていたのです。す…

アミメキリン

ラム島の対岸からのバスに乗ってしばらくしたら、道の左側のやぶの中にキリンが一頭いるのが見えた。一瞬ここはどこだと自分がいる場所を疑ってしまったが、すぐにそうだここはアフリカだと納得した。このところダル・エス・サラーム、ザンジバル、モンバサ…

New Millenium Y2K Bar

「マイ・ネーム・イズ・トゥワイバ」 2夜連続でビールを飲みに行ったダルエスサラームのバーで、2本目のビールを頼んだ時にウエイトレスに言われた。ビッグ・ママ・アフリカとまではいかないまでも、ミドル・ママ・アフリカぐらいのやや太めのキュートな女性…

ルイス

1984年から96年までのオリンピックで9個の金メダルを取った選手といえば、カール・ルイス。僕がオーバーランドツアーでテントをシェアしたのはルイス・リュー。マレーシア生まれの中国系カナダ人。ルーシー・リューの遠縁にあたるかはわからない。彼に初めて…

モノリンガル

とあるアメリカ人から聞いたというジョーク。 A:「二ヶ国語を話せる人のことを何という?」 J:「バイリンガル」 A:「三ヶ国語を話せる人は?」 J:「トリリンガル」 A:「じゃあ、一ヶ国語しか話せない人は?」 J:「モノリンガル・・・、でいいの?」 A:「”ア…

ムーンボウ現れず

満月の夜、月明かりによって滝にかかるという虹、ムーンボウを見ようと予定を合わせてビクトリア・フォールズに行ったんですが、天気が悪くて見られませんでした。んまあ、こればっかりはどうしょうもない。ぐすん。ビクトリア・フォールズも水量がピーク時…

300 tribes

オーバーランドツアーの途中でコンゴ出身のアフリカ人と話しをする機会があった。彼に日本はどういう国だときかれて、えーっと何から話そうかなと考えていると、「日本にはいくつの部族があるんだ?」ときかれた。「……。(そ、そこからかー。)」ひとつだと…