ニンジャ・シューズ

水曜のフリーマーケットのためにアンジュナ・ビーチに行った。某地球の歩き方には

毎週水曜に行われるフリーマーケットは規模も大きく、よく知られている。かつてのヒッピーたちが始めたマーケットで、現在は長期滞在者が不要になった服や時計などを売っている。

とある。

目的は2つあった。何か掘り出し物がないか探すことと、イエメンで聞いた話、そこのマーケットで、日本で仕入れて持ってきた、職人さんとかが履く地下足袋(じかたび)を”ニンジャ・シューズ”という名前で売り出した日本人がいて、それが欧米人相手に結構売れたらしいという話の真相を確かめることだ。踊るときに踊りやすいというのが売れた理由のひとつらしい。

アンジュナ・ビーチに着いてみると”不要になった服や時計などを売っている長期滞在者”なんて全くおらず、”マーケット”と呼ぶにも抵抗があるような、どこにでもあるような土産物を売る店が密集しているだけだった。なんじゃこりゃ。聞くと、フリーマーケットをやていたのはもはや20年前の話だそうだ。こりゃ”ニンジャ・シューズ”ももう売ってないな、と思ったが、歩いていると一軒のタツゥー屋の店先でそれは売られていた。

NINJA SHOES, India

全身にタツゥーを入れた日本人のお兄さんがいたので、よし取材開始と思い「こんにちは。これ売れてるらしいっすね。たまに履いてる外人見掛けますよ」と声を掛けた。そうすると「いや、まあぁー。ごにょごにょごにょ」とあいまいな返事が返ってきて、「今日はタツゥーを入れにきたんですか?」とあっさり話しをそらされてしまった。カン。カン。カン。取材終了。どうも感じからするともうあんまり売れてないっぽいなぁ。履いてる外人を見掛けたってのは嘘じゃないんだけど。

あんまり話したくなさそうだったのでそれ以上は”ニンジャ・シューズ”についてきくことはできなかった。だって、全身がタツゥーで怖そうなお兄さんだったし。ごにょごにょごにょ。

地下足袋に”ニンジャ・シューズ”という名前をつけて海外で売り出したら売れたっていうところにビジネスのヒントが隠されてるような気がしたんだけど、なかなか難しそうだね。