チュラムがまわってきて

同じ宿のイタリア人のマルチェーロに誘われて宿の近くのバーに行った。そこにはロシア人の男女7〜8人と韓国人の女の子1人がいて、そのロシア人の1人と昨日マルチェーロが仲良くなったとかなんないとかで、そのテーブルに加わることになった。

ロシア語がテーブルに飛び交うなか、韓国人の女の子とは話をするきっかけがつかめなかった。というより、目を合わせてもらえないのだ。そんな、西欧ばかりを見てアジア人同士で目をそらせ合うなんて、悲しいじゃないかぁ〜。と、それはさておき、しばらくするとロシア人の1人がジョイントをまわしはじめた。韓国人の女の子の所にもまわってきて、どうするかなとさりげなく見ていると普通に吸って次の人にまわしていた。ふむふむ。別にここはインドだし。

再びロシア語が飛び交い、そういえばオレ、ロシア人に会って話しすんの初めてだな。せっかくだからロシア人にききたかったことをきいてみよう。うーん、でもいざ考えてみると思いつかないな。「プーチンってどう?」とかきくのも場違いな気がするし。とか考えていると今度は別のロシア人がチュラム(インドのパイプ)をまわしはじめた。今度はどうするかな。オレもあれ、初めて見た時はどうやって吸うかわかんなかったぞ。と韓国人の女の子を見ると、慣れた手つきでチュラムを手に持ち、ぷっかーとふかしたのち、チュラムを額の前にかかげて軽く黙礼してから次の人にまわしていた。なんだ、あの手馴れた動作は。いや、別にここインドだし。驚かないよ。でも正直少しひいたな。どう思う? ひくよね。