アコちゃんを地面の上に引きとめたのはヨランダの勇気だ。たぶん勇気というのは男らしさや元気や無謀な冒険心とはまるで違うもので、ひょっとしたら愛と関係があるのかもしれないとぼくは考えた。 たまにこれは子供に読ませたいな、いや子供だけでなくとうに…

オーロラはいつか見に行きたいと思っているのだが、アラスカやカナダや北欧に行かなくても、もっと身近な所で神秘的な現象が観察できた。 今読んでいる「光の手」という本にオーラを見る練習の方法が載っていたのでやってみた。 部屋のライトを薄暗くして、…

例えばケンジ君が受けた手術というのは、首から背中にかけて百何十本かの針を刺し、悪い血を抜くというもので、ただそれだけに見えたらしい。ただそれだけに見えたというのは、僕ら普通の人間にはそれしか見えなかっただけで、実はその間にエーテル体とアス…

霊なんだから日本語を話してくれたっていいのにと、ちょっと思うんだけど、Dr.ハンセンはポルトガル語しか話さないらしい。それにケンジ君が行った時は英語を話せるスタッフもいなかったそうだ。うまく日本語を話せる日系人か英語を話せる人を見つけて通訳を…

僕の家族の中では古くなって水分が抜けたリンゴの食感をポクポクと表現している。よくおばあちゃんの家から食べきれない程のリンゴが送られてきたのだが、食べきれないからといってそれを捨てるようなことはもちろんせず、腐らない限りは多少古くなってもリ…

ピエドラ川のほとりで私は泣いた (角川文庫)作者: パウロコエーリョ,Paulo Coelho,山川紘矢,山川亜希子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2000/06/01メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 29回この商品を含むブログ (23件) を見るブラジル人作家の本を読むのは…

兎の眼 (角川文庫)作者: 灰谷健次郎出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1998/03/20メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 54回この商品を含むブログ (84件) を見る 小谷先生がみな子をあずかる決心をしたのは、バクじいさんのあのすさまじい話をきいてからだ。…

花終る闇作者: 開高健出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1990/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る 濃い金色のスープは柔らかくて、むっちりと張りきり、豊かに含むところがあって、夏の海辺の夕日を思わせた。牛の背肉は表面がちょっと焦げ…

夏の闇 (新潮文庫)作者: 開高健出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1983/05メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 26回この商品を含むブログ (44件) を見る 名のない憂鬱が薄い汚水のようにひろがりかけている。それは私からにじみだしてあたりに漂い、早くも足を…

輝ける闇 (新潮文庫)作者: 開高健出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1982/10/27メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 44回この商品を含むブログ (60件) を見る 川は生温かく息づき、湖と藻の匂いがした。無気力が私を包囲し、しめつけていた。滅形が起こって私は…

トリツカレ男 (新潮文庫)作者: いしいしんじ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/03/28メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 43回この商品を含むブログ (194件) を見る 「なにかに本気でとりつかれるってことはさ、みんなが考えてるほど、ばかげたことじゃあ…

オーパ! (集英社文庫)作者: 開高健,高橋昇出版社/メーカー: 集英社発売日: 1981/03/20メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 34回この商品を含むブログ (56件) を見る 一時間、幸わせになりたかったら 酒を飲みなさい。 三日間、幸わせになりたかったら 結婚し…

この世紀の話題作をアハイヤル・ダジューダに着いてまもなく読み終えた。(ヨーロッパに行く前に読めてよかった。)絵画には全く興味がなかったのに、ルーブル美術館に行きたくなってしまったじゃないか。ハリウッド映画を思わせるような大胆なプロットにやや…

もし君が自分を見失い、生きていることに疑問を持ったら、安直な新興宗教にはまったり、他人に対して刃を振り上げるまえに、アマゾンに来ればいい。アヤワスカは、いつでも誰に対してでも開かれている。（AKIRA） もう少し早くに、コロンビア辺りでこの本を…

麦ふみクーツェ (新潮文庫)作者: いしいしんじ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/07/28メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 28回この商品を含むブログ (135件) を見る 「ねえ、クーツェ」 とぼくは声にださず胸のうちで呼びかける。「いいも悪いもない、き…

ぶらんこ乗り (新潮文庫)作者: いしいしんじ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/07/28メディア: 文庫購入: 20人 クリック: 600回この商品を含むブログ (251件) を見る「一人乗り紙ひこうき」*1と同じく餞別にもらった一冊。BIBIOにレビューをアップしまし…

一人乗り紙ひこうき (角川文庫 (5534))作者: 岸田今日子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1983/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る出発前に餞別にもらった一冊。2度読んでも面白い本というリクエストに対して、見事に答えてくれ、2度目も面…

WORLD JOURNEY作者: 高橋歩出版社/メーカー: A-Works発売日: 2005/09/08メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 62回この商品を含むブログ (57件) を見る会社の皆さまから餞別にもらいました。やっぱ高橋歩は熱いな。この本を贈ってくれたそのセンスに乾杯。こ…

文庫本コーナーを一周したら以上の本が手元にありました。そのままレジへ。全部旅行に持ってくの？重いだろ。出発前に読むの？もう読書の時間は全てスペイン語に割り当て済みだし。あ、旅行から帰ってきたら読めばいいのか。

スペイン語のしくみ作者: 岡本信照出版社/メーカー: 白水社発売日: 2005/04メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 13回この商品を含むブログ (6件) を見る今すぐ話せるスペイン語 入門編Ver.2 (東進ブックス)作者: カルロスモリーナ,奥田義郎,Carlos Molina出…

南米のお供に、これも持って行こうと思います。

今の文明が発達する前（およそ今から一万年以上前）に、今の文明と同等かそれ以上の知識を持った文明があったのではないか？という仮説を、世界各地の古代遺跡の調査によって、説得力を持って証明してみせている本。これを持ってメキシコやペルーの遺跡を回…

ライド・ライド・ライド作者: 藤代冥砂出版社/メーカー: スイッチパブリッシング発売日: 1999/08/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 58回この商品を含むブログ (16件) を見る『ライド、ライド、ライド バスに乗り、列車に乗り、船に乗り、 時には女に乗…

ガイドブックに頼った旅をするつもりもないけど、やはり初めての国に行くのにガイドブックはあった方がいいと思う。 とりあえず、最初の方に訪れる予定の南米について、何かいいガイドブックがないかなと探していたのですが、これが意外と少ない。もちろん一…