スピリチュアル治療1回目

7月16日、Dr.ハンセンと彼のスピリチュアルチームによるはじめての治療を受けた。これは来週の手術の準備のための治療ということだ。


金曜日の診察の時にもらった"PREPARACAO PARA CIRURGIA E TRATAMENT A DISTANCIA DR.HANSEN E SUA EQUIPE ESPIRITUAL(Dr.ハンセンと彼のスピリチュアルチームにによる遠隔手術・治療のための準備)"という紙には治療について以下のように書いてあった。

1)治療日前1週間
A)福音書を毎日読みなさい。
B)祈り、自分の考えと行いを見つめなさい。
C)アルコールを控えなさい。


2)治療日当日
A)会話とポジティブなバイブレーションを朝から保ちなさい。
B)タバコとアルコールを控えなさい。
C)肉、脂肪、揚げ物、酸性の果物なしの軽い食事をとりなさい。
D)最後の食事は治療の2時間前までに済ませなさい。


3)治療時間中
A)指定された日の20:30〜21:00まで、ベッドに入りなさい。可能であればシーツは白を用い、部屋は薄明かりにし、明るい色の服を着なさい。福音に沿った祈りと精神集中のために1人以上の付き添いがいることが望ましい。
B)21:00〜21:30まで、患者は静かな中で心を集中しなさい。もし眠ってしまったら、それでもかまいません。
C)ベッドのそばにボトルに入れた水を置き、もし起きていれば治療の1時間後から飲み始めなさい。
D)続けてその水を2時間おきに飲みなさい。
E)受け取った神の恩恵に感謝しなさい


ところで、この紙のタイトルの"DR.HANSEN E SUA EQUIPE ESPIRITUAL"という部分を「Dr.ハンセンと彼のスピリチュアルチーム」と訳したが、これをもっと日本語にすると「Dr.ハンセンと彼の神霊チーム」ということになる。ケンジ君が「Dr.ハンセンを手伝っている霊が1万5千いる」と言っていたのはきっとこのことだろう。

彼らの遠隔治療と手術は一部の例外を除いて毎週月曜日の20:30〜21:30までという決められた時間に行われる。つまり、金曜日の診察でDr.ハンセンに「シルジア(手術)」、「トラタメント(治療)」と秒殺されていた患者の殆どはこの時間に自宅などで手術や治療を受けることになる。その数は数百人にのぼるだろう。とてもDr.ハンセン1人では手がまわらないはずだ。だからおそらく僕の手術や治療はDr.ハンセン本人によって行われるのではなくて、Dr.ハンセンの指示のもとで彼の仲間によって行われるのだろう。Dr.ハンセンの手をわずらわせるほどではない比較的軽い症状ということだろうか。



20:25、部屋を薄暗くして治療の準備を始めた。その日は朝から白いシャツを着ていたが、短パンは黒しか持ってきてなかったのでそれを脱いでベッドに入り、白いシーツを体にかけた。ペットボトルに入れた水はベッドのそばにを予め置いておいた。これで準備完了と思い。精神を集中するためにヴィパッサナー瞑想をしながら霊がやってくるのを待った。

しばらくすると体の血液が波打つようなぞわぞわ〜っとした感覚を体に感じた。「きっ、きた〜、のか?」と思い、「よろしくお願いしま〜す」と頭の中でつぶやいた。そのぞわぞわした感覚はしばらく続いた。一応自分で自覚している症状を伝えようと思い、頭の中で「腰が痛いんです」と言い、1年前に受けたレーシックの手術のことを思い「目は問題ないですか?」と言ってみた。そして「あ、ポルトガル語じゃないと通じないかな?」と思い、ポルトガル語でも言ってみた。

途中少しうとうとしながらも時間が過ぎ、21時になったので少し体を動かし、また集中しようとした。しばらくしたら眠くなってきたのでもう寝てしまおうかなと思い、21:10に毛布をかけて部屋の電気を全て消して寝た。毛布をかけてベッドに入ってからもまたぞわぞわした感覚がやってきたけど、そのまま寝てしまった。


以上である。結局のところ、よくわからんかった。ぞわぞわしたのも「気のせいだったんじゃん?」と言われればそんな気もするし。