レーシック手術成功

無事手術が成功しました。


手術は局所麻酔でやるため、当然眼も見えたままで、メスが入る瞬間も見えるから怖いという話を聞いたことがあるが、実際には3点から強い光を当てられるため、ほとんど何も見えない。目の前の緑と赤の点滅する光(手術中はこれを中心に見るように指示される)以外は、ガサゴソと何かが動いているなぁと感じる程度だった。メキシコでキノコを食べた時の経験が活きたのか、はっきり見えたり、ぼやけたり、形を変えながら点滅する光にサイケデリックなものを感じ、むしろその映像を楽しむことができた。

手術は右目からで、眼の上下をセロハンテープで固定され、瞬きができないよう針金のような器具をはめられる。左目は紙で覆われる。その状態で顕微鏡のようなものがついた装置の下に滑り込まされ手術開始。眼の真正面に緑の光と点滅する赤い光があり、常にその光を中心に見るように指示される。まず「角膜を洗浄します」と言われ、眼を洗われる。その後何かの器具を取り付けられ、「圧力をかけていきます。光が消えたら教えて下さい」と言われる。しばらくすると光が消える。真っ暗になるかと思ったらそうでもなく、小さなほこりのような物が視界全体に広がり宇宙のように見える。「消えました」と言う。またしばらくして「はいまた見えてきます」と言われ、目の前の光が戻る。きっとこの間に角膜をはがしたのだろう。その後レーザーがバチッ、バチッ、バチッと何回か当てられ、少し焦げ臭いにおいがする。その後、眼を刷毛のような物でなでられる感覚があり、ぼやけていた光がだんだんはっきり見えるようになり右目終了。

右目のセロテープと、左目の覆いも外されて、あれっと思う。目に映る天井の様子が右と左で違う。ちょうどコンタクトを片目だけはめた状態に近い。片目ずつ目を閉じて確かめてみたが、明らかに手術を終えたばかりの右目の方が天井がはっきり見える。そんなにすぐ変わるものなんだ。

その後左目の手術。右目と同様の手順の繰り返し。ただ、最後にまぶたを留めていた器具を外されても、まだ何だか視界が暗い。明らかに右目の時と様子が違う。先生もそれに気付いたのか再び留め具を眼につけ「角膜を洗います」と言って作業を始めた。「ああ、左目は失敗かぁ。。。んまあしょうがない。右目は無事でよかった」と思ったが、左目を刷毛でなぞられるような感覚と共に視界がはっきりしてきた。おそらくはがした角膜がずれていたのだろう。そんなんで左目も無事終了。


次の日診察に行って視力を検査してもらった所、両眼とも1.1になってました。こんなもんか。コロンビアはブラジルより2〜3万円安くて視力も1.5〜2.0まで回復するらしいので、やっぱコロンビアでやっとくべきだったかな。

視力が回復して目が見えるようになると、世界が変わるのかなあ、と多少は期待してたんですが、実際は別にこんなもんかぁって感じ。まあ眼鏡をかけなくても目が見える世界っていうのはコンタクトで経験ずみだし、それほど大きな感動はなかったです。

でもまあ無事成功してよかった。手術を決める前に聞いとけよと思いつつハヤシ先生に今まで何件レーシックの手術をやったことがあるか聞いてみたら、去年1年間で700件以上、通算で9000件以上(詳しい数字は聞いたけど忘れた)だそうだ。レーシックは今では眼科医が自分の家族にも手術を受けさせるぐらい安全なものらしい。