Dr.ネルソンとの話

先週Dr.ネルソンのクリニックに話しを聞きに行った。というのも、Dr.ハンセンと話しをできる機会は金曜日の診察の時にしかなく、それも一言二言しか話せないからだ。もちろん話そうと思えば長く話すこともできなくはないんだけど、自分の後ろに何百人もの人が彼の診察を待っていることを考えるとどちらかというと知的好奇心を満たすための質問をするのは気がひけてしまう。それでも色々聞きたいことがあったので、Dr.ネルソンのクリニックに予約を入れて彼にDr.ハンセンの治療についての話しを聞くことにした。


Dr.ネルソンはDr.ハンセンのヒーリングセンターから車で10分ぐらいの場所に個人のクリニックを開業している。診療は一般的な医療とホメオパシーを組み合わせたもののようだ。受付には美人の秘書が2人いて、僕が行った時には1人が患者の会計をしていて、1人は電話を2つ両方の耳に当てて話しをしていて、2人とも忙しそうに働いていた。クリニックは閑静な場所にある一戸建てで、どっしりとした門があり、中は小奇麗で、つまり、彼は普通の医師としても成功をおさめているように見えた。


ここでまたおさらいをすると、Dr.ネルソンは毎週金曜日に霊であるDr.ハンセンを自分の体に降ろす霊媒である。僕はこれまでに3回金曜日にDr.ハンセンに会って、ほんの少しだけ話しをした。僕には霊視能力はないので、僕がDr.ハンセンに会って話しをできるのは彼がDr.ネルソンの体に降りている時だけである。何が言いたいかというと、僕は今まで3回Dr.ネルソンの体には会ったことがあるし、握手もしたことがあるが、中身もDr.ネルソンであるDr.ネルソンに会うのは今回が初めてであった。

Dr.ハンセンもDr.ネルソンもポルトガル語しか話さないので話し方がどう違うとかいう細かいことはわからないが、Dr.ネルソンはDr.ハンセンでいる時よりも人当たりのよいソフトな感じがした。


以下話しをQ&A方式にまとめてみる。結局彼との会話もポルトガル語でしたので、本当はもっと突っ込んで色々聞きたかったんだけどあんまり大した話しは聞けなかった。まあ話しのほんの序の口で「え、もう一回言っていただけますか?」なんてことを連発するのだから無理もない。

何度録音を聞き直しても意味が飲み込めず、彼の言葉をそのまま日本語に置き換えただけの箇所もあり、つまりはまとめるといってもまとまってない箇所もあるけど御了承あれ。



Q: 僕の問題は腰だけだったんですか?
A: はい、そうです。


Q: Dr.ハンセンはどの身体を手術したのですか?
A: 彼は霊的な身体の一部であるアストラル体を手術しました。それは肉体より密度が低いものです。


Q: 彼はその身体を切ったりしたんですか?
A: 彼がどのように手術したのかというと、内側から手術しました。だからこのように早く回復できるのです。


Q: 彼はアストラル体に対してだけ手術したのですか? (物理的な)肉体に対しては手術してないですよね?
A: 肉体も手術しました。彼は肉体に対しても同様に内側から手術をします。


Q: 僕の肉体も手術したというのですか?
A: はい、そうです。


Q: だから痛みをかんじたんですか。もし霊的な身体しか手術しなかったとしたら痛みは感じなかったですか?
A: 霊的な身体だけを手術したとしても痛みを感じる人は感じます。感じない人もいます。それは手術によるのではなく人によります。感覚の敏感さにより感じる人は感じます。


Q: 僕の腰痛の原因は何だったんですか? 前世からのカルマですか?
A: いいえ、いいえ、現在に原因があります。前世なんて関係ありません。今ここにこうしているあなたの中にある前世とは、あなたが持っている一つの側面だと思います。過去に何々が好きで、何々を求めていて、スピリチュアルなことを知り、経験していて、あなたは今色々なことを知ろうとする。そういったことはあなたの中に記憶されています。それは過去世から来たといえるでしょう。その探求を望んだ感性、それは、あなたのカルマ、あなたの過去世に関係があるといえるでしょう。


Q: で、結局のところ腰痛の原因は? 生活習慣からですか?
A: 姿勢が悪いんです。あなたはいつもこう(背中を丸めるジェスチャーをして)じゃいけません。感情的なものも多大に脊柱に作用します。何故なら精神が作り出した緊張は脊柱を通り、ひとつの脊椎骨を他の脊椎骨へ押し出します。そして損傷を引き起こすのです。私はこのような例をこの診察室でたくさん見てきました。脊柱の問題というのは単純にこうしている(背中を丸めるジェスチャーをして)ことから起こるのです。食事を取る時もこう(背中を丸めるジェスチャーをして)ではいけません。こう(背筋を伸ばすジェスチャーをして)しなさい。


Q: 僕のチャクラは全て正常に機能していますか?
A: ええ、まあ機能してますよ。ただ、チャクラが全て完全に機能するとはとても難しいことです。そういう意味ではあなたのチャクラは完全に機能しているとは言えません。何故ならそれはあなたの人生のタイプによるからです。あなたの人生、あなたの思考、それらはチャクラに関係があるからです。全てのエネルギーは脳のための燃料として働いています。つまり、チャクラが機能するとは、エネルギーを作り出し、そのエネルギーが脳に行き、その脳というのはこの機能を維持しています。この燃料というのは栄養分です。よって、よりよく機能しているとは言えない状態、完全に機能しているとは言えない状態を引き起こし得るのです。でもあなたのチャクラは「機能して」ますよ。もし機能してないとしたらもっと身体が病気の状態になってますから。


Q: じゃあ、Dr.ハンセンの手術と治療を受ける前から僕のチャクラはそれなりにちゃんと機能していたということですか?
A: はい。



まあもっと色々話しをしたんだけど主だった所をまとめると以上である。

やはりたかが腰痛ぐらいじゃあんまり劇的なことは言われなかったな。でも肉体も手術されてたってのには驚いたけど。

彼が言うように体の内側の組織(骨や内臓)を、その組織を覆っている外側の組織(筋肉や皮膚)を切らずに手術できるとしたら、金曜日のDr.ハンセンの公開手術のほとんどが針(注射針)を患者の体に刺すだけに見えるのも一応説明がつく。体の外側を切らずに体の内側を手術できるとしたら、内側を切ったときに出る血を体の外に逃がす通り道だけを作ってやればよいわけだ。手術中に患者の体の内側で何が行われているかは僕らには見えない。もっとも、患者の体に刺された針のうち血が出てない針の方が圧倒的に多いから針には別の意味がありそうだけど。

といってもこの推論、体の外側を切らずに内側を切るという前提条件がもうすでに常人の理解の範囲を超えている……。