断髪式

1 year 8 months hair before, Japan hair after, Japan small SAMURAI hair, Japan


日本を出発してから全く切っていなかった髪を切ることにした。旅中は髪を切らないと決めて日本を出て1年8ヶ月。まだ旅の途中だけといちおう一周したし、いいかげんうざったいし。

場所は出発前から2〜3年通っているエアノイア。いつもは「この前ぐらいで」とか「この前よりちょっと短めで」とか「今回はやっちゃっていいです」とか、あんまり細かい注文を出さないんだけど、今回は以下のようなオーダーをしてみた。

「もうばっさり切って欲しいんですけど、少し(長い髪を)残したいんですよ。てっぺんの髪を弁髪みたいに残して、(その髪を)おろしてる時はウルフカットかソフトモヒっぽくて、結ぶとサムライみたいな感じでうまくできないですかね。で、これはできればでいいんですが、また2ヶ月間ほったらかしにしても大丈夫な感じで」

で、できたのが写真。1枚目は切る前。結んでないと結構普通。結ぶと・・・。その日あった彼女には「結ばない方がいいよ。日本では」と言われる。

僕はいつもはカットしてもらってる時にあまり美容師さんとしゃべらないんだけど、さすがに今回はしゃべることがたくさんあったので、終始楽しくおしゃべり。ただ8割がたカットが出来上がって、最後にてっぺんに残した長い髪をそろえる時だけ会話が止まり、美容師さんが真剣な目になった。無言で髪を切り、鏡をながめ、そしてそろえ終わった時ににやりと笑った。あっ、笑ってる。しかもなんか思い出し笑いをした時みたいに、それを噛み殺してる。どっ、どいううことだ? 狙い通りにうまくいったってことか? それとも当初のイメージとはちがくなったけど、最終的にはうまくまとまったってことか? あえてそのことには突っ込まなかったけど、結果は大満足。結局僕はこの美容師さんのそういう所が好きなのだ。切らずに我慢してきてよかった。