とあるベルベル人ガイドが会った日本人の話し

日本人、おまえらと同じ、マラケシュからのツアーできた。
日本人、砂漠感動して言った。
「私帰りたくない。あと2、3日砂漠いたい」
それでおれが、ラクダをひいて日本人と2人砂漠行った。


1日目、同じ場所、ここ泊まった。
おれテント作る。晩ご飯作る。ミントティ作る。
星がとても、とてーもきれいだった。
日本人、タバコもハシシも吸わない。
おれ、ハシシ吸う。


次の日の朝、起きたらラクダがいなくなってた。
夜におおきな、おおーきな砂嵐きた。
ラクダ、砂丘の裏に飛ばされてた。
ラクダ連れ戻して、おれ朝ご飯作る。ミントティ作る。
その日は1日中歩いた。


夜、ベルベル人のファミリーの家泊まった。
晩ご飯食べる。ミントティ飲む。おれハシシ吸う。
すると日本人言った。
「ハシシ吸わしてくれ」
日本人ハシシ吸うの始めてだった。
日本人ハシシ吸った。


しばらくして日本人言った。
「プリーズ。医者が必要です」
おれ「なぜ?」ってきいた。
日本人言った。
「砂漠と星がぐるぐるまわってる」
おれ言った。
「大丈夫、少し寝ればよくなる」
日本人寝た。そしてそのまま朝まで寝た。


次の日も1日中歩いた。


夜になった。最後の夜。
おれテント作る。晩ご飯作る。ミントティ作る。ハシシ吸う。
おれ日本人にきいた。
「ハシシ吸うか?」
日本人言った。
「ノー。昨日の、始めての時、最後の時」

ラクダがいなくなったっていうところで一堂大笑い。文章にしにくいのだが、彼独特の英語の語り口に腹の底から笑った。