と、いいつつイタリアでは

前回の日記でいちおうバックパッカーらしく旅費を節約している話しをしたが、そういいつつも実はイタリアでは毎日30〜40ユーロのディナーを食べていた。

30ユーロなんて、ちょっとバックパッカーが毎日の食事にかける金額ではない。イースター島で10ドルのモアイTシャツを我慢したのは何のためだ? 夜は0度近いウユニで、暖房もなく、布団も貧弱な安宿のベッドで凍える夜を送ったのは何のため? という問いが頭によぎる。

でも、そんな問いにも、おいしいイタリア料理の前ではこう答えるしかない。「このためだ。最高にうまいものを食わせる国で最高にうまいものを食って何が悪い。」

ここは短パンで入っても大丈夫かな? と思うようなレストランでも、夏のヨーロッパ、観光客特権でずかずか入る。入ったからにはパスタ一皿だけ注文して終わりなんて中途半端なことはせず、前菜と、パスタかメインを頼み、ワインと、水かビールをつける。さすがに二皿食べるとお腹がいっぱいなのでデザートまでは手を出さないが、最後はコーヒーでしめる。

ああ至福の時だった。