Te amo mucho!

中南米は英語がほとんど通じないという話を出発前に聞いて、「まじかよ、でもそんなこと言っても多少は通じるんじゃないの?」と思っていたけど、確かにほとんど通じない。でもスペイン語はほぼどこでも通じる。つまり、スペイン語さえマスターしてしまえば、(ブラジル以外の国では)都会だろうが田舎だろうが、老若男女誰とでも話しをすることができるのだ*1。これってアジア、アフリカ、ヨーロッパ等の英語を母国語としない国を英語で旅するよりずっと素晴らしいことではないだろうか?

英語が通じないからじゃあスペイン語っていう風に、スペイン語を単なる英語の代用品と思っていたけど、異なった言葉を話す者同士のコミュニケーション手段としての英語と、旅先の国の公用語(および母国語)としてのスペイン語とじゃ、全然意味が違うじゃないか。ってことに、メキシコにきてしばらく経った頃に気付きました。

シポリテ(Zipolite)で通りすがりの人に道を聞き、どこの出身と聞かれ日本と答えたら、「ワタシハ、アナタニ、ムチュウデス」という日本語を披露され、そこから何で知ってるのー、というふうに話しが弾み、そこではたと気付いたわけだ。

そいでどういう意味なのーと別の人に聞かれ'Te amo mucho'だよと教えたのですが、もっと気の利いた言い回しが出来ればよかったのにな。「夢中」と「ムーチョ」の語感が似ている妙訳だと言えなくも無いんだが苦しいな。'I love you'って日本語でどう言うの?と聞かれて「私はあなたに夢中です」って教えた日本人がいるってことか?

ちなみに英語を公用語もしくは母国語としている国って以外に少ないよね。アメリカ、カナダ、イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド中南米では唯一ベーリーズがそう。このぐらいか?スペイン語は21ヶ国らしい。

*1:もちろん中南米におけるスペイン語は征服者の言葉であって、スペイン語を話さない先住民はたくさんいるが、ここでは割愛