動機のまとめ Back to Brazil (3)

前回(http://d.hatena.ne.jp/tyuzo/20070423#p1)の続きです。


お医者さんの霊の名前はDr.ハンセン、霊媒の名前はDr.ネルソンというので以後そう呼ぶことにする。


僕がDr.ハンセンの所に行ってみようと思った理由と目的は主に以下の3つである。

  • 自分か自分の大切な人が将来不治の病にかかった時に頼れるかもしれない病院の下見をすること
  • 究極の健康診断をしてもらうこと
  • 現代科学では解明されていない理論の一端を覗くこと

理由なんだろうか、目的なんだろうか。その目的が得られるかもしれないという理由で行くのである。


1つ目はまあいいだろう。治せない場合*1もあるそうだが、癌だろうがエイズだろうが治してしまうお医者さんである。もし本当だったらこれほど心強いものはない。ただ、世間一般の常識から考えればこれほどわけのわからんもんもないと思うので、まずはこの目で確かめたい。そうしないと、自分はともかくとして、自分の大切な人は連れて行けないのだ。


2つ目もまあいいだろう。僕は今現在特に体が悪いという自覚はないし、健康診断にひっかかったこともない。18kg前後のバックパックを背負って世界を一周できるぐらい健康だ、と思っている。でも現代医学では決して発見できることのない病気にかかっている可能性もあって、それを治してもらえるかもしれないのだ。あなたは大丈夫、治す所はどこもないと言われれば、それはそれで安心である。ケンジ君と一緒に治療を受けに行った友達は、自分に全く自覚がなかった所も一緒に治されたそうだ。


3つ目である。どちらかというと1つ目と2つ目はついでといった感じで、この3つ目が今は一番の目的である。最初は1つ目と2つ目が主な目的だったが、ケンジ君の話を聞くうちに興味が3つ目にシフトしていったという方が正しいかもしれない。

ケンジ君がDr.ハンセンに奇跡ともいえる治療の数々について、「どうしてそんなことできるんですか?」ときいたら、ちゃんとそうできる理由があるという。今の僕たちには全く理解不能なんだけど、遠い未来には解明されるかもしれない理論があって、それに従えばそんなことは簡単だというんだ。Dr.ハンセンはそれをきけば説明してくれるそうだ。もちろんきいたって全く理解できないものがほとんどだろうけど、全く理解できないにしてもその理論に触れることによって、世の中を全く違った目で見られるようになるのではと思ったのである。それが今は一番の理由である。もしDr.ハンセンが「オレは高級な霊だから何でもできるんだよ。もしオレのことを神って呼びたいんならそう呼んでもいいぜ。ははん」とかいうような奴だったらブラジルまでわざわざ行こうとは思わなかったかもしれない。


以上の目的と動機をもってブラジルに行くことにしたのである。まあ他にも細かい理由はあるし、自分でも説明不能な理由もあるんだろうけど、わかりやすく説明可能な理由をまとめるとこんな感じである。

*1:ケンジ君によると病気や怪我の重い軽いには関係なく、その人のカルマによっては治せない場合があるそうだ。Dr.ハンセンが今その人はその病気や怪我の状態でいることが必要だと判断した場合は治さないし、Dr.ハンセンが手出しをできないものもあるそうだ。カルマについては僕もよくわかってないんだけど、ここではとりあえず「因果」とか「宿命」ぐらいにとらえておけばいいと思う。