我愛中国的食

ラサから北京までの列車は寝台が取れなかったため、硬座(リクライニングなしの座席)で移動した。直角シートで二晩を過ごすのはつらかったけど、値段が寝台の半分だった。その浮いたお金でおいしいものを食べようということになって、北京で北京ダックを食べた。

うまかった。

もうこの際だからと、燕の巣のスープも食べた。

うまかった。

その他、前菜を何皿かと、ビールを大ジョッキで2杯飲んで、一人当たり約3000円。

中国はおいしい。


次の日、鼎泰豊*1で小籠包を食べた。なんで、北京で台湾の小籠包なんだよとか、しかも日本でも食えるじゃんとか、台湾は中国なのか、そうじゃないのかとか、そんなのどうでもよくて、うまけりゃいいじゃん。

で、食ったら、うまかった。

小籠包を口に含み、中のスープが口の中に広がると昇天して幽体離脱しかけた。

思えばこの旅の食の始まりはメキシコのメニューのない食堂だった。スペイン語しか通じず、ウェイターが言った単語の3つ目を意味もわからず頼んだらチキンが出てきた。ビールはコロナと言ったら、コロナはなかったけど、別のビールを持ってきてくれた。

世界一周のしめくくりが鼎泰豊。もう思い残すことはなし。文句なしにうまかった。(ブラジルでシュハスコは食べるだろうけど。)