言葉の空気感

僕はもともとそんなに英語は得意な方ではないんだけど、この旅に出てからは「英語を話せるか?」ときかれたら、間髪入れずに「イエス」と答えるようにしている。そうしないと何語で話すんだってことになってしまうからだ。

そのかいあってか、ただ単に9ヵ月近くも経ったからか、日本にいた時よりはだいぶすらすら話せるようになってきたと思う。

ところが不思議なことに、ヨーロッパ人等英語がうまい人が相手だとこっちも相手に引っ張られるようにすらすら話せるのだが、英語があまりうまくない人が相手だとこっちもたどたどしい英語になってしまう。スペイン語訛りの英語を話す人が相手だとこっちもスペイン語訛りのスペイン語混じりの英語になってしまうし、韓国人が相手だと、南米ではアジア人に会うことは珍しいから新近感が沸くのか、英単語を2つ3つ並べては「イエース、イエース」と言って微笑み合うだけといった事態に陥ってしまう。

んまあ、会話なんて相手があってのものだし、言葉なんて空気のようなものだし、これでいいんじゃないかな、と思う。